住友重機械工業
日米拠点で最適生産

住友重機械工業は減速機事業の国際競争力を強化するため、中国・天津市にある現地法人・住友重機械減速機(天津)有限公司で生産した部品を日本や米国の生産拠点が調達、完成品に仕上げる体制を構築、競争力のあるコスト構造を作り上げる。 このため中国現法の部品生産能力を3年後までに3倍に拡充する投資を開始した。 同時に、中国では大手デッキクレーンメーカーとギアボックスでの独占供給契約を結ぶための交渉に入っており、世界の大手ユーザーとの独占受注契約対応も強化していく。

住重の変減速機はグループの売上高が2000年度で、800数十億円に上り、シェアは15%を超え、世界一の座についた。 さらに世界市場でのシェアを一段と強化するため、ユーザーニーズに対応した商品を供給する世界戦略を強化していく。 適正品質に合わせた適正購買を進めて過剰スペックをなくしていくもので、このため世界にある生産拠点の再配置にも乗り出した。

この一貫として中国でギアモーターなどの部品を生産する現地法人の生産規模を現在の年間15億円から3年後には50億円へと3倍増に拡充する方針で、このための投資に着手した。 今の工場建屋を50%拡充する投資を7億円をかけ夏までに完成、人員を300人から500人に増員する。 生産した部品の80%は日本へ逆輸入して住重の国内工場で仕上げて海外へも輸出、20%は米の現地法人へ供給して完成品とする。

またギアボックスの一部は韓国の現地法人へ製造の中心を移し、コスト競争力をつけていく。 小型ギアモーターは世界市場が広がってきたため、今後はグローバル市場をターゲットに、製造対応もグローバル化していく。

同時に、世界の大手ユーザーとの独占的な供給契約も結ぶ戦略も強化する。 その一環として中国の世界的なデッキクレーンメーカーとギアボックス型減速機の供給契約を結ぶ交渉に入った。 ユーザーに製品を優先的に使ってもらう契約で、この独占供給契約が軌道に乗れば、近い将来はOEM(相手先ブランドによる生産)での供給も視野に入れている。 こうした生産、販売での新たな展開によって、02年度以降の早い段階で減速機事業の年商を1000億円に拡大させる。


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