永田鉄工
「歯車とはピタッとかみ合ってはじめて役に立つ。 人と人とのコミュニケーションを果たすようなもので、まさに人生そのものですよ」と語るのは永田鉄工(愛知県宝飯郡小坂井町大字宿野川1-12、林幸宏社長、0533-72-2131)で製造第二部係長を務める川口憲司さん。 同社は農機具、二輪車、紡績、印刷用やエレベーター用減速機など約二千五百種類の歯車を製造している。 第二製造部は多品種少量物を手掛け、川口さんは約40台の機械が並ぶ5ラインの司令塔だ。 検査装置から打ち出される歯形や歯筋のデータを見て、瞬時に加工状況を判断していく。
歯車研磨加工ひと筋に35年。 機械の研磨音を聞くだけで微妙な違いも分かるという。 最近では高精度化ニーズが日増しに増え、千分の1ミリメートルの精度要求も少なくない。 「精度の決め手は歯車を研磨するトイシの成形技術にあり、ダイヤモンド工具の角度や送りの微妙な調整がすべてだ」と力説する。
もちろん長年の経験が必要だが「この間、いかに工夫し、どれだけの実績を積み重ねてきたかが重要。 また古い機械から最新鋭機に至る全機種の性能と、材質の性質を把握することが大事な要素」という。 歯車研削盤の世界トップメーカー、ライスハウアー社の技術者から「日本で最高のオペレーター」と評価を得ている。
今後は「自分の知識をマニュアル化し、だれでもできるようにしたい」と若手の指導に力を入れる。

TOP BACK NEXT